高性能なバイク用インカムを探していると、候補に挙がりやすいのが「B+COM 7X EVO」と「ASMAX Pro」です。
どちらもメッシュ通信や音声操作に対応した上位モデルですが、大きく違うのが価格です。
B+COM 7X EVOのメーカー参考小売価格は59,400円、ASMAX Proは32,900円。
その差は26,500円あります。
「これだけ価格が違うなら、B+COM 7X EVOの方が圧倒的に高性能なの?」
「ASMAX Proで十分なんじゃない?」
と迷う人も多いでしょう。
結論からいうと、
という選び方がおすすめです。
単純に「高いB+COMの方がすべて上」という比較ではありません。
この記事では、B+COM 7X EVOとASMAX Proの違いを比較しながら、どんなライダーにどちらが向いているのか解説します。
※価格・仕様は2026年9月時点のメーカー公式情報などをもとにしています。
- B+COM 7X EVOとASMAX Proの違いを一覧比較
- 最大の違いは価格!ASMAX Proは約2.6万円安い
- グループツーリングならB+COM 7X EVOが強い
- B+FLEX ONLINEはB+COM 7X EVOの大きなメリット
- ASMAX Proもメッシュ通信に対応
- 音質はどっちがいい?
- 音楽を聴きながら通話するならどっち?
- 音声操作はどちらも対応
- バッテリー持ちはどちらも最大14時間
- 本体の軽さはASMAX Pro
- どちらもマグネット式で取り外しが簡単
- 防水性能はどちらもツーリングで使いやすい
- 保証期間はASMAX Proが長い
- B+COMユーザーが多いなら7X EVOを選ぶメリットが大きい
- ASMAX Proも他社インカムと接続できる
- B+COM 7X EVOがおすすめな人
- ASMAX Proがおすすめな人
- B+COM 7X EVOとASMAX Proで迷ったら何を基準にする?
- B+COM 7X EVOとASMAX Proについてよくある質問
- まとめ|B+COM 7X EVOとASMAX Proは「仲間」と「価格」で選ぼう
B+COM 7X EVOとASMAX Proの違いを一覧比較

まずは主な違いを比較してみましょう。
| 比較項目 | B+COM 7X EVO | ASMAX Pro |
|---|---|---|
| 価格 | 59,400円 | 32,900円 |
| Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
| グループ通信 | B+FLEX MESH / ONLINE | メッシュ通信 |
| 最大グループ人数 | プライベート最大20人・オープン人数無制限 | 最大10人 |
| 音声操作 | 対応 | Hi Max対応 |
| 音楽+インカム | 対応 | 対応 |
| 他社インカム接続 | 対応 | 対応 |
| スピーカー | 40mm・B+COM Ride Audio | 40mm BOXスピーカー |
| 連続使用時間 | 最大14時間 | 最大14時間 |
| 急速充電 | 非対応 | 対応 |
| バッテリー | 1150mAh | 1350mAh |
| 防水 | IP67相当 | IPX7相当 |
| 本体重量 | 63g | 約50g |
| 取付方式 | マグネットクレードル | マグネットマウント |
| アプリ | B+FLEX APP | ASMAX WORLD |
| 保証 | 1年+製品登録で追加1年 | 4年 |
B+COM 7X EVOは、新通信方式「B+FLEX」を搭載した2026年発売のフラッグシップモデルです。
一方のASMAX Proも、メッシュ通信・音声操作・音楽と通話の同時利用・マグネットマウントなど、上位インカムに求められる機能をかなり搭載しています。
スペックだけを見ると、
ASMAX Proの32,900円という価格はかなり魅力的です。
ただし、インカムの場合はスペックだけで決められません。
特に重要なのが「誰と接続するのか」です。
最大の違いは価格!ASMAX Proは約2.6万円安い

もっとも分かりやすい違いが価格です。
B+COM 7X EVO
59,400円
ASMAX Pro
32,900円
差額は、
26,500円です。
2台購入する場合はさらに差が大きくなります。
ASMAX Proは、メッシュ通信、音声操作、40mmスピーカー、最大14時間通話、IPX7相当の防水、急速充電などを搭載しながら32,900円です。
そのため、
「B+COMに約6万円はちょっと高い」
という人にとって、ASMAX Proはかなり有力な選択肢になります。
一方でB+COM 7X EVOは単純にスペックだけを買う商品ではありません。
B+COMを使っているライダーが多い環境での使いやすさや、新しいB+FLEX通信なども含めて判断する必要があります。
グループツーリングならB+COM 7X EVOが強い

複数人でツーリングする機会が多いなら、B+COM 7X EVOはかなり魅力的です。
7X EVOでは、新しい通信システム「B+FLEX MESH」を採用。
プライベートチャンネルでは最大20人、オープンチャンネルでは人数無制限で接続できます。
さらに通信圏外になったメンバーの処理なども自動化されているため、走行順が変わるグループツーリングでも使いやすく設計されています。
ASMAX Proもメッシュ通信に対応しており、最大10人でのグループ通話が可能です。
一般的なツーリングなら10人でも十分でしょう。
ただ、
- 10人を超える大規模ツーリング
- イベントツーリング
- 人数が頻繁に変わるグループ
などではB+COM 7X EVOの方が余裕があります。
2~5人程度なら?
ここは重要なポイントです。
普段一緒に走る人数が2~5人程度なら、
最大20人と最大10人の違いはほとんどメリットにならない可能性があります。
少人数ツーリングが中心なら、人数よりも価格・音質・使いやすさを重視した方がいいでしょう。
B+FLEX ONLINEはB+COM 7X EVOの大きなメリット

B+COM 7X EVOには「B+FLEX ONLINE」という機能があります。
通常のインカムはBluetoothやメッシュ通信の電波が届かなければ通話できません。
B+FLEX ONLINEではインターネット通信を利用できるため、物理的な距離に左右されない通信も可能です。
例えば、
- 集合場所へ向かっている途中
- ツーリング中にはぐれた
- 一時的に大きく距離が離れた
といった場面でも活用できます。
さらに7X EVOでは「聴きトーク ONLINE」に対応し、オンライン通話中でもナビや音楽を利用できます。
通常のツーリングではメッシュだけでも十分ですが、
「通信距離をできるだけ気にしたくない」という人には7X EVOの強みです。
ASMAX Proもメッシュ通信に対応

価格が安いASMAX Proですが、Bluetooth通話だけのインカムではありません。
最大10人のグループ通話に対応したメッシュ通信を搭載しています。
また、ASMAXは通信が切れた場合にも再接続する仕組みを採用しています。
そのため、
「安いから昔ながらのBluetoothインカム」
という位置づけではありません。
2~10人程度の仲間でASMAXをそろえるのであれば、十分に本格的なグループツーリング環境を構築できます。
特にこれから仲間全員でインカムを購入するのであれば、価格差はかなり大きくなります。
例えば4人分購入する場合、メーカー価格ベースでは、
- B+COM 7X EVO:237,600円
- ASMAX Pro:131,600円
となります。
単純計算では10万円以上の差になります。
グループ全員で新しくそろえる場合、ASMAX Proのコストパフォーマンスはかなり高いでしょう。
音質はどっちがいい?

どちらも音質に力を入れているインカムです。
B+COM 7X EVO
7X EVOでは、パイオニアと共同開発した「B+COM Ride Audio」を採用しています。
40mmスピーカーを搭載し、バイク走行中の環境を考慮したサウンド設計になっています。
ASMAX Pro
ASMAX Proも40mm BOXスピーカーを採用。
さらにENC(環境ノイズキャンセリング)により、風切り音やエンジン音などの影響を低減する設計です。
どちらも、
- 音楽
- ナビ
- インカム通話
を重視した上位モデルです。
ただし音質については、ヘルメット内部でのスピーカー位置や耳との距離によっても大きく変わります。
スペックだけで、
「B+COMの方が絶対に音がいい」
「ASMAXの方が音質が上」
とは断定できません。
特にスピーカーが耳から離れていると、高性能なインカムでも音質や音量が大きく低下します。
音楽を聴きながら通話するならどっち?

どちらも音楽とインカム通話の同時利用に対応しています。
B+COM 7X EVOでは「聴きトーク MESH」により、スマートフォンの音楽やナビ音声をバックグラウンドで再生しながらグループ通話できます。
7X EVOはさらに「聴きトーク ONLINE」にも対応しています。
ASMAX ProはBluetoothチップを2基搭載するデュアルチップ構成。
音楽・メディアとインターコム処理を分けることで、音楽を再生しながら通話できる仕組みになっています。
そのため、
音楽+インカムという一般的な使い方なら、どちらでも対応できます。
ONLINE通信まで含めた多機能性では7X EVOが上です。
音声操作はどちらも対応
走行中の使いやすさで重要なのが音声操作です。
B+COM 7X EVOはボイスコマンドに対応しています。
音楽操作や電話、マイクミュート、バッテリー残量確認などを声で操作できます。
ASMAX Proには「Hi Max」というオフライン音声コマンド機能があります。
インターネット接続を必要とせず、
「Hi Max」
と呼びかけて各種操作ができます。
グローブを着けた状態でインカムの小さなボタンを操作する必要が減るため、どちらもツーリングでは便利な機能です。
バッテリー持ちはどちらも最大14時間

連続使用時間はどちらも最大14時間です。
そのため、通常の日帰りツーリングであれば大きな差はありません。
ただし充電についてはASMAX Proが有利です。
ASMAX Proは1350mAhバッテリーを搭載し、急速充電に対応。
メーカーでは、
10分の充電で約3時間の通話
を案内しています。
一方、B+COM 7X EVOは1150mAhで、満充電までの目安は約2時間。
公式仕様では急速充電には対応していません。
ツーリング前日に充電を忘れやすい人や、休憩時間に充電したい人にはASMAX Proが便利です。
本体の軽さはASMAX Pro

本体重量にも違いがあります。
- B+COM 7X EVO:63g
- ASMAX Pro:約50g
ASMAX Proの方が約13g軽量です。
13gだけを見ると大きな違いではありませんが、インカムはヘルメットの側面に取り付けます。
そのため、少しでもヘルメットを軽くしたい人にはASMAX Proが有利です。
本体サイズもASMAX Proは比較的コンパクトです。
ただし装着感はヘルメットとの組み合わせによっても変わります。
どちらもマグネット式で取り外しが簡単

B+COM 7X EVOでは「マグネットクレードル」を採用。
ASMAX Proもマグネット式マウントを採用しています。
どちらも従来のように本体を細かなツメやロック機構にはめ込むより、簡単に着脱できます。
ASMAX Proにはさらに、
- マウントへ装着 → 自動電源ON
- マウントから取り外す → 自動電源OFF
という機能があります。
毎回電源ボタンを操作しなくていいのはASMAX Proの便利なポイントです。
防水性能はどちらもツーリングで使いやすい
B+COM 7X EVOはIP67相当。
ASMAX ProはIPX7相当です。
どちらも雨天走行を想定した防水性能を備えています。
ただし、
防水だから水中で使っても大丈夫という意味ではありません。
端子部分や取扱説明書の注意事項に従って使用しましょう。
保証期間はASMAX Proが長い
保証期間はかなり違います。
B+COM 7X EVO
通常1年。
SYGN HOUSE MEMBERSで製品登録すると追加1年となります。
ASMAX Pro
メーカー保証4年。
日本国内向けのJapan Pro Seriesでは、日本語サポートも用意されています。
長く使用する予定なら、4年保証はASMAX Proの大きなメリットです。
新しいブランドのインカムに不安を感じている人にとっても、保証期間の長さは安心材料になるでしょう。
B+COMユーザーが多いなら7X EVOを選ぶメリットが大きい

インカム選びでスペック以上に重要なのが、
一緒に走る人が何を使っているか
です。
日本ではB+COMを使用しているライダーも多く、ツーリング仲間がB+COMならB+COMを選ぶメリットがあります。
ただし注意したいのが旧型B+COMとの接続です。
7X EVOのB+FLEX通信と、
- SB6X
- SB6XR
- ONE
- SX1
などが採用するB+LINKは通信方式が異なります。
旧B+COMとはユニバーサル接続を利用する形になります。
つまり、
「B+COMなら新旧すべて同じ通信方式でそのままつながる」というわけではありません。
複数の通信方式を混在させたグループでは、組み合わせによって通信が不安定になる可能性があることもメーカーが案内しています。
買い替える場合は、一緒に走る仲間が7Xシリーズなのか旧B+COMなのかも確認しておきましょう。
ASMAX Proも他社インカムと接続できる

ASMAX Proもユニバーサルペアリングに対応しているため、他社インカムとの接続が可能です。
ただし他社インカムとの接続では、ASMAX同士のメッシュ通信と同じ機能を利用できるわけではありません。
基本的には1対1のBluetooth接続と考えた方がいいでしょう。
これはASMAXに限らず、インカム選び全般で重要なポイントです。
メーカーが違えば、
- グループ通信
- 自動再接続
- 音楽共有
- アプリ連携
などに制限が出ることがあります。
頻繁に一緒に走る仲間がいるなら、
できるだけ同じメーカー・同じ通信規格でそろえるのが理想です。
B+COM 7X EVOがおすすめな人

B+COM 7X EVOがおすすめなのは次のような人です。
特に、
仲間がB+COM 7Xシリーズを使う予定なら7X EVOは有力です。
インカムは一人で完結する製品ではないため、価格差だけで違うメーカーへ変えると、接続面でかえって不便になることがあります。
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ASMAX Proがおすすめな人

ASMAX Proがおすすめなのは次のような人です。
32,900円ながら、
までそろっています。
特にB+COMの通信環境にこだわる必要がない人なら、
ASMAX Proはかなりコストパフォーマンスの高い選択肢です。
B+COM 7X EVOとASMAX Proで迷ったら何を基準にする?

迷ったら次の順番で考えると選びやすくなります。
1. 一緒に走る人のインカムを確認する
最優先です。
仲間が7Xシリーズ中心ならB+COM。
これから全員で新しくそろえるならASMAXも候補になります。
2. 何人で走るか
10人以内ならASMAX Proでも十分です。
10人を超える大人数ならB+COM 7X EVOが有利です。
3. 約2.6万円の差をどう考えるか
ASMAX Proとの差額は26,500円。
B+FLEXやB+COM環境にその価格差を払う価値があるか考えましょう。
4. 急速充電・保証を重視するか
この2点はASMAX Proの強みです。
特に4年保証は長期間使う人には魅力があります。
B+COM 7X EVOとASMAX Proについてよくある質問

B+COM 7X EVOとASMAX Proはどっちがおすすめ?
B+COMユーザーとのツーリングが多いならB+COM 7X EVO、価格と機能のバランスを重視するならASMAX Proがおすすめです。
単純な性能だけでなく、一緒に走る仲間のインカムを基準に選びましょう。
ASMAX Proは安いけど性能は低い?
価格はB+COM 7X EVOよりかなり安いですが、メッシュ通信、最大10人通話、音声操作、音楽と通話の同時利用、急速充電などに対応しています。
単純な廉価インカムではありません。
ASMAX ProはB+COMと接続できる?
ASMAX Proはユニバーサルペアリングに対応しているため、他社インカムとのBluetooth接続に対応しています。
ただしASMAX同士のメッシュ通信と同じ機能が使えるわけではありません。
B+COM 7X EVOは旧型B+COMと接続できる?
接続できます。
ただし7X EVOのB+FLEXとSB6XRなどのB+LINKは異なる通信方式なので、ユニバーサル接続を利用します。
接続台数や組み合わせによってはメーカーが非推奨としている構成もあります。
ソロツーリングならどっち?
インカム通話をほとんど使わず、
- 音楽
- ナビ
- 電話
が中心なら、B+COM 7X EVOの大人数通信機能を使わない可能性があります。
価格を考えるとASMAX Proの方が選びやすいでしょう。
まとめ|B+COM 7X EVOとASMAX Proは「仲間」と「価格」で選ぼう

B+COM 7X EVOとASMAX Proは、どちらも高性能なバイク用インカムです。
ただし方向性には違いがあります。
B+COM 7X EVO
- B+FLEX MESH対応
- 最大20人のプライベート通信
- オープンモードは人数無制限
- B+FLEX ONLINE対応
- パイオニア共同開発のRide Audio
- B+COMユーザーとのツーリングに向いている
ASMAX Pro
- 32,900円
- 最大10人のメッシュ通信
- 40mm BOXスピーカー
- 音声操作
- 最大14時間通話
- 急速充電
- 約50g
- 4年保証
価格差は26,500円あります。
そのため、
B+COMの通信環境や大人数ツーリングを重視するなら7X EVO。
一方、
10人以内のツーリングが中心で、価格と機能のバランスを重視するならASMAX Pro。
という選び方が分かりやすいでしょう。
そしてインカム選びで最も重要なのは、
「一緒に走る人が何を使っているか」
です。
スペック表だけで決めず、普段のツーリングメンバーまで考えて選ぶことをおすすめします。


